ねぷたとねぶたの違い



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ねぶたは3D(立体/人形型)でねぷたは2D(平面/扇型)?

違います。形で呼び名が変わるわけではありません。

 

 

ねぷたとねぶた

ねぷた・ねぶたはさまざまな地域で運行されてきています。
青森県内だけでも40を超える地域で行われ、近年では全国的にも広がりつつあります。
そして、時期が近付いたりテレビ番組やインターネットで取り上げられると、
いろんなところから話題に上がり、Twitter等でもよく目にするこの疑問。

 ねぷた(neputa)と ねぶた(nebuta)って何が違うの?

TwitterやYahoo!知恵袋等でよく見かける回答は、

 ねぷたは扇型でねぶたは人形型だ

といった、「形状によって名前が違う。」という答えです。
これは「弘前ねぷたと青森ねぶた」のイメージが先入観となって発生する勘違いです。
こうなると、ねぷたとねぶたの違いという話ではなく、
「弘前ねぷた」と「青森ねぶた」の違いという話になってきます。

はっきり言います。ねぷたとねぶたの呼称の違いは形状ではありません。
なぜなら弘前ねぷたまつりにも人形型のねぷたはあります。
(青森ねぶた祭に扇型は無いですが…。)

さて、ねぶたとねぷたは何が違うのでしょう?

結論から言うと呼称による違いはありません。
もともと呼び名の由来は同じで、地域によって訛り方に違いが生まれ
呼び名が分かれたと考えていいと思います。
違いが生まれるのは、○○ねぶた だとか ○○ねぷた
と地域等の名前が入ったときです。
○○ねぷたはこういう祭りで、△△ねぶたはこういう祭りで、この点に違いがあるんだよ。という事です。
地域別でいうと、弘前を中心にした津軽方面は、ねぷた。
青森を中心とした北津軽や下北の幅広い範囲でねぶた。
と呼ばれています。

ねぶた=青森ねぶた、ねぷた=弘前ねぷた
このイメージはとても強いためそう簡単には払しょくできません。
しかし、ご存じのとおり青森県内に存在するねぶた(ねぷた)祭りは
青森と弘前だけと言う訳ではないです。
有名どころだと、
五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)
があります。こちらは発音がねぷた(neputa)ですが、形は人形型です。

またそれ以外にも、
浅虫ねぶた – 青森市
鯵ヶ沢ねぷた – 鯵ヶ沢町
碇ヶ関ねぷた – 平川市
板柳ねぶた – 板柳町
市浦ねぶた – 五所川原市
稲垣ねぶた – つがる市
田舎館ねぷた – 田舎館村
今別ねぶた – 今別町
岩木ねぷた – 弘前市
岩崎ねぷた – 深浦町
大畑ねぶた – むつ市
大間ねぷた – 大間町
大湊ネブタ – むつ市
大鰐ねぷた – 大鰐町
尾上ねぷた – 平川市
風間浦ねぷた – 風間浦村
柏ねぷた – つがる市
蟹田ねぶた – 外ヶ浜町
金木ねぷた – 五所川原市
川内ねぶた – むつ市
黒石ねぷた – 黒石市
小泊ねぶた – 中泊町
佐井ねぷた – 佐井村
車力ねぶた – つがる市
相馬ねぷた – 弘前市
田名部ねぶた – むつ市
つがる市ネブタ(木造ねぷた) – つがる市
鶴田ねぷた – 鶴田町
東通ねぷた – 東通村
常盤ねぷた – 藤崎町
中里ねぶた – 中泊町
浪岡ねぶた – 青森市
平内ねぶた – 平内町
平賀ねぷた – 平川市
深浦ねぶた – 深浦町
藤崎ねぷた – 藤崎町
三厩ねぶた – 外ヶ浜町
森田ねぷた – つがる市
横浜ねぷた – 横浜町
脇野沢ねぶた – むつ市
とたくさんの市町村でねぶた(ねぷた)まつりが行われています。
それぞれの特色があったり、囃子が違ったりと違いがあります。
(大きな違いのない祭りもあります)

 

弘前ねぷたと青森ねぶた

では弘前ねぷたと青森ねぶたは何が違うでしょう?
どちらも、1980年(昭和55年)には国の重要無形民俗文化財に指定されました。
弘前がねぷたで青森がねぶたという名前も当時指定された際に明確に決まったとも言われています。

それぞれの祭りの違いを単純に観客目線で分けるなら、

表記は弘前ねぷたまつり(祭りではなくひらなが)
大半が扇型で、80台以上の参加がある。
高さは大型のもので6m~10m弱(特に制限はないが電線などの問題あり)
子供たちがねぷたを引く。
ゆったりしている(団体による)
掛け声は「ヤーヤドー」

表記は青森ねぶた祭(送り仮名がつかない)
人形型がほとんどで、20台ちょっとの参加。
高さは4~5mで横に広い(9m)。(歩道橋の関係で大きさに制限がある)
ハネト(跳人)が存在する。(衣装を用意すれば気軽に参加できる)
盛り上がりがある。
掛け声は「ラッセー(ラー)」

ちなみに大きさ云々については、道路の幅や歩道橋等の問題で淘汰されてきたと考えていいようです。
細かい所を言うとキリがないので、違いは自分の目で確かめましょう。

 

Wikipedia
ねぶた
弘前ねぷた
青森ねぶた

 

※この文章は、ねぷたやねぶたの実行委員会等公的な組織のコメントではなく
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※ねぷたの呼称と起源については書籍が発売されておりますので、
そちらもご確認ください。