弘前ねぷたまつり


弘前ねぷたまつりとは

津軽の夏を彩る弘前ねぷたまつりは、三国志や水滸伝などの武者絵を題材とした大小約80台の勇壮華麗なねぷたが、城下町弘前を練り歩く夏まつりです。

由来は諸説ありますが、忙しい夏の農作業の妨げとなる眠気や怠け心などを流す、「眠り流し」という農民行事から生まれ、またねぷたの語源も、この「眠り流し」から「ねむたながし」「ねむた」「ねぷた」と転訛したのではないかといわれています。ねぷたが初めて記録に登場したのは、享保7年(1722)の「御国日記」。五代藩主信寿公が「袮むた」を高覧したとあります。

昭和55年(1980)1月に重要無形民俗文化財に指定され、現在は、子どもねぷたや前燈籠など様々に趣向を凝らし、鏡絵(前)の雄姿と見送り(後)の幽玄さが対照的な「扇ねぷた」、伝統ある豪華絢爛な「組ねぷた」とともに、情緒ある笛や太鼓のねぷた囃子にのせて、市民らの手によって運行されています。

<公益社団法人弘前観光コンベンション協会HPより>

また、青森ねぶた祭と共に環境省選定 『残したい日本の音風景100選』 に選定されております。

 

「ねぷた」のみどころ

弘前ねぷたは、小型のねぷたから順に運行され、後半になるにつれて大型のねぷたが運行されます。それぞれのねぷたの後ろには笛や太鼓の囃子方の一団が続き、勇壮な囃子を観衆の心の中に残しつつ、中心市街地を練り歩きます。
また最大九メートル超の大型ねぷたが、観客に見得を切りながら電線や看板をかわしていく姿、そして重量何トンもあるねぷたの歩みをとめることなく、汗にまみれて押し引き回していく「男たち」の姿も必見です。
また子供たちが手に持つ、藩政期の津軽で飼育されていた金魚「津軽錦」の形を模した、「金魚ねぷた」もかわいらしく、とても趣があります。

地域コミュニティとしての「ねぷた」

ねぷたは、昔から町会単位で出すのも特徴です。製作期間中も、学校から戻った子供がランドセルを玄関先に放り投げ、ねぷた小屋に駆けていき、製作を手伝ったり、囃子の練習をしたりするのも「弘前ねぷた」ならではです。
そんな、古き良き日本のコミュニティが「ねぷた」により形成されています。

参加もできる「ねぷた」

町会によっては、飛び入りで運行に参加することもできます。 一緒にねぷたを引っ張って、弘前に新しい「仲間」を作ってみませんか。
(参加希望の際は各団体へ直接お申込いただくことになります。団体の連絡先は弘前市立観光館へお問い合わせください。)

<弘前ねぷたまつりパンフレットより>

 

弘前ねぷたまつりスケジュール

8月1日~4日 : 土手町コース(1日・2日は審査)
8月5日・6日 : 駅前コース
8月7日(なぬか日) : 土手町なぬか日コース
※当日の状況により変更になる場合もあります。
※8月1日~6日は夜間運行(19:00~)、7日は昼間運行(10:00~)

祭期間に前後して各地区で町内運行などが行われております。
※弘前ねぷたまつりの会期は 毎年 8月1日~7日 となっております

 

観光情報

弘前ねぷたまつりは参加団体数が多いまつりです。
1団体の中で大小様々なねぷたを置く団体もたくさんあります。

<参加団体数実績>

  • 2015年 80団体
  • 2016年 81団体
  • 2017年 80団体
  • 2018年 77団体
  • 2019年 74団体

<全ての団体を見たい方>

8月1日、8月2日は審査を目的とした運行のため、特別参加等の団体を除き重複して運行することがありませんので、両日見学ですべての団体を見ることが出来ます。

<期間中1日だけ行けそうな方>

参加団体が多いといっても、毎日全団体が出陣するわけではなく、団体によって出陣する日はまちまちです。
8月3日と5日、6日は50団体程度の参加があり、他の日程に比べると多めです。

<参加してみたい方>

毎年、特定の団体が”自由参加”と称して、誰でも自由に参加できる体制をとっております。
観光コンベンション協会サイトに情報が掲載されますので、ご確認のうえお問い合わせください。

<場所取りについて>

シートやテープ等による場所取りはおやめください。
ねぷたの運行コース沿道は一般の方が占有できる場所ではありません。